11日、アスレチックスとマイナー契約を結んだ森井 翔太郎選手(桐朋)が記者会見に出席した。高校時代には二刀流として活躍し、今後も投打で飛躍が期待されるなか、「小さい頃からの夢でしたし、メジャー球団と契約できることは嬉しいです」と話していた。
投手として最速153キロ、野手としても高校通算45発のパワーを持つ。そんな森井の転機となったのは中学1年時の終わりごろ。新型コロナの蔓延で、学校や大会も無くなり、「最初は自分も何もやる気が起きなくて・・・。YouTubeを見て一日過ごしていたりしていました」。目標を失っていた中、心境に変化を与えたのは意外なものだった。
「鬼滅の刃を見たのがきっかけでした。主人公が頑張ってトレーニングをしていた姿が、自分に重なりました。改めて読み返した時に『自分もこうなりたい』と思いました」
社会現象を巻き起こした名作に刺激を受け、「このままだったらダメになる」と改心を決意。トレーニングや素振りの練習を積極的に行い、意識を変えたという。
小さなころから高みを目指し、メジャー球団との契約を掴んだ。桐朋の田中 隆文監督も、「元々こういう性格なので、自然にここまで来たなと思います」と意識の高さを絶賛。国内外から注目の存在となった森井の今後に注目だ。
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