第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場32校が決まり、球児たちは3月18日の開幕に向けて準備を進めている。大会で注目される球児たちを紹介していきたい。

 今センバツ出場校中最多の29度目出場で37勝を誇る高松商(香川)には、1年生入学時から注目されてきた捕手がいる。守りの要である和泉 翔大捕手(2年)は、昨年秋の大会で攻守にわたり活躍し、チームのセンバツ出場に貢献した。

 昨年秋の四国大会では、チームトップの打率を誇った。すべて7番捕手でスタメン出場し、毎試合マルチの2安打をマークして、全試合で打点を挙げた。香川大会では14打数2安打、打率.143と、もうひとつだったが、大事な四国大会では11打数6安打の打率.545を誇った。中学時代は長打力を誇る逸材として高松商に入学。その素質が開花し始めている。

 マスクを被っては、複数の継投策で勝ち上がってきた投手陣を束ねる。そのインサイドワークはもちろん、強肩の持ち主で県内でも一目置かれている。

 打っても守っても、伝統校らしい戦いぶりの中心となりそうな和泉。キーマンから目が離せない。

【和泉の香川県大会、四国大会の成績】

<香川県大会>

2回戦(石田・善通寺一・飯山)2打数1安打1打点

3回戦(坂出)※4打数1安打1打点

準々決勝(大手前高松)4打数0安打0打点

準決勝(高松東)1打数0安打0打点

決勝(尽誠学園)★3打数0安打0打点

<四国大会>

準々決勝(高知中央)4打数2安打1打点

準決勝(新田)3打数2安打1打点

決勝(明徳義塾)4打数2安打1打点

(※は6番、★は8番、その他は7番捕手でスタメン)