阪神はここ2年の現役ドラフトでは勝ち組の成果を残している。
第1回の現役ドラフトでは大竹 耕太郎投手(済々黌出身/前ソフトバンク)を指名した。大竹は移籍初年度から21試合に登板し12勝2敗、防御率2.26と先発ローテーションを支えリーグ制覇に貢献。2年目の24年も24試合の登板で11勝7敗、防御率2.80と変わらぬ活躍を見せた。1年目は規定投球回に届かなかったものの、昨シーズンは144回2/3を投げキャリア初となる規定投球回到達を果たした。12球団を見渡しても現役ドラフトでの大成功例となっている。
第2回の漆原 大晟投手(新潟明訓出身/前オリックス)も大きな成果を残している。
大竹とは異なり中継ぎとして38試合に登板。1勝4敗5ホールド、防御率3.89の成績を残した。投球回数(34回2/3)はキャリア2番目の数字となったが、登板試合数はキャリアハイ。不動の勝ちパターンではなかったが、回またぎやイニング途中からの火消しなど様々な役割でブルペンを支えた。
今年は巨人の畠 世周投手(近大福山出身)を獲得したが、キャリアはこの2人に負けていない。16年ドラフト2位で入団した畠は1年目からいきなり6勝をマーク。
2021年に一軍で52試合の登板があったものの、その後に右ひじの手術を受けた影響もあったのか、24年はわずか1試合の登板にとどまった。一方で二軍では37試合に投げており2勝1敗2セーブ、防御率1.41と圧倒してきた。
藤川 球児新監督は畠を高く評価しており、中継ぎとしての起用を想定している。紅白戦では近畿大の後輩・佐藤輝明外野手に特大本塁打を打たれたが、直球の走りを評価されている。漆原と同様に移籍初年度から一軍の枠を目指すことになりそうだ。
2年連続、現役ドラフトで獲得した選手が活躍した阪神だが、畠も一軍の戦力と変え3年連続での大当たりとなるだろうか。