「名選手への登竜門」をくぐったのは誰だ!? 台湾WLで活躍したトッププロスペクトたち<1>を読む

NPBホワイト選手名簿

 プロ野球は2月1日に春季キャンプが始まった。若手選手たちにとってはオフの間の成果を見せる絶好の場だ。そのなかで注目したいのが。昨年の冬に台湾で行われたアジアウインターリーグに参加したい選手たちだ。

 かつては現在レッドソックスでプレーする吉田 正尚(敦賀気比-オリックス-レッドソックス)や村上 宗隆(九州学院-ヤクルト)といったドラフト1位入団の超有望株が、評判通りの大活躍したことが知られている。

 だが実は甲斐 拓也捕手(楊志館-ソフトバンク/現巨人)や平良 拳太郎投手(北山-巨人/現DeNA)に松木平 優太投手(精華-中日)といった育成を含めたドラフト下位指名選手たちも同大会に参加。吉田や村上のような大活躍とはいかなかったが、その後の飛躍に繋げていた。

 そこで昨年のアジアウインターリーグに参加し結果を残した選手を振り返ってみたい。巨人、オリックス、ヤクルト、西武の選手で構成されたNPBホワイトをみてみよう。

 投手では松井 颯投手(花咲徳栄-明星大-巨人)が貫禄を見せた。現在は育成契約だが支配下でのプレー経験もあり一軍で勝利投手にもなった。そんな松井は4試合に登板し22回2/3を投げ防御率0.79でリーグトップ。奪った三振はイニング数を大きく上回る31個。支配下復帰へ向けアピールに成功した。

 同じく巨人では鴨打 瑛二投手(創成館-巨人)と田村 朋輝投手(酒田南-巨人)も結果を出した。先発の鴨打は4試合で3勝0敗、防御率0.94。21回1/3を投げ21奪三振。中継ぎで起用された田村は9試合で13回を投げ防御率0.69。150キロを超えるストレートを武器とし奪った三振は17個を数えた。

 その他、2022年夏の甲子園を沸かせた山田 陽翔投手(近江-西武)も中継ぎで9試合(11回)に登板し防御率0.82。与四球は14個と制球面で苦しむも19三振を奪い力を見せた。今シーズン中の一軍デビューに期待がかかる。

 野手ではスラッガー候補の内藤 鵬内野手(日本航空石川-オリックス)が2本塁打。さらに三塁打も2本放ち走れるところも見せている。同じく長打が売りの西村 瑠伊斗(京都外大西-ヤクルト)はリーグ戦とは異なる外野を守り打率.283(46-13)、1本塁打。この一発はバックスクリーンを超える一撃で持ち前のパワーを見せた。また守備でも補殺を決めている。

 育成契約の笹原 操希外野手(上田西-巨人)はチームトップの打率.340(50-17)を記録した。打率、安打数ともにリーグ4位。支配下登録へ向けて大きなアピールとなった。

 その他ではモンテル外野手(金光大阪-OBC高島-琉球ブルーオーシャンズ-徳島インディゴソックス-西武)がリーグ2位の8盗塁。さらに守備ではダイビングキャッチを見せる活躍。支配下昇格へ向けきっちり結果を出した。

 各選手ともアジアウインターリーグの成果を春季キャンプで見せ今季の飛躍につなげてほしい。

<NPBホワイト選手名簿>

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