中日のドラフト4位ルーキー・石伊 雄太捕手(近大高専―近大工学部―日本生命)のアピールが続いている。
8日の紅白戦では自慢の守備が光った。8番・捕手でスタメン出場すると、3回には土田 龍空内野手(近江)の盗塁を完璧な送球で阻止。さらには、5回にも二塁を狙った辻本 倫太郎内野手(北海―仙台大)をアウトに仕留めた。握り替えの速さ、安定した送球は大学時代から定評があり、早くも強肩を印象付けた。
一方の打撃は、15日の対外試合で結果を示した。4回の無死一、三塁で打席が回ると、初球を叩いて左犠飛。プロ入り後初打点を記録した。未だ安打は記録しておらず、今後もアピールは必須だが、石橋 康太捕手(関東第一)ら打撃が売りの捕手との争いに期待したいところだ。
バットでアピールが続けば、球団初となる新人の開幕マスクも現実味を帯びてくる。2000年以降は5人、直近では22年にロッテの松川 虎生捕手(市和歌山)と楽天の安田 悠馬捕手(須磨翔風―愛知大)以来の快挙となる。名実ともに即戦力ルーキーの活躍となるか。石井の活躍から目が離せない。
【2000年以降の開幕スタメンマスクの選手一覧】
2001 巨人・阿部 慎之助
2006 西武・炭谷 銀仁朗
2016 DeNA・戸柱 恭孝
2022 楽天・安田 悠馬
2022 ロッテ・松川 虎生