海の向こうでもスプリングトレーニングが始まった。大注目の大谷 翔平選手(花巻東)もドジャースのキャンプ地であるグレンデール(アリゾナ州)にて汗を流している。

 今シーズンの大谷は二刀流としての復帰が既定路線。そのため50本塁打、50盗塁を達成した”野手”大谷が昨年と同様の結果を残すことができるのか注目が集まっている。そこで今回は”野手大谷”の2025年シーズン成績を予想してみたい。

 152試合 打率.300 40本 100打点 30盗塁

 出場試合数は5月に予定されている投手復帰以降に休養を取りながらシーズンを戦うと想定し、大きな怪我による離脱なかったシーズンでは最少となる152試合とした。大谷自身は休みなく出場したいタイプではあるが、「3度目の手術となれば投手としてプレーすることは断念する」とテレビ番組で語っていた。そのため投手としての復帰直後は無理しない可能性が高い。チームも無理させることはないだろう。

 そのうえで打率.300、40本塁打、100打点、30盗塁と予想した。2024年の打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁から全部門の数字は下がっている。本塁打、打点、盗塁は出場試合数の減少の影響もあるが、それ以上に投手としてプレーすることによる疲労、盗塁はリスクの軽減として考慮している。

 2024年の大谷からすると物足りなく感じるかもしれないがそれでもシーズン終盤まで二刀流としてプレーした2023年と野手に専念した2024年の中間の成績だ。5月から先発ローテーションに入ることを考えるととんでもない数字だ。

 この予想成績を残したとすると、もちろんその他の打者との兼ね合いにはなるが、本塁打王をはじめとした打撃タイトルの獲得は難しいかもしれない。過去5年のナショナル・リーグの打撃タイトルを見ると、新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年を除き、予想した数字でタイトルは獲得できていない。しかしMVPやベストナインといった表彰に関してはタイトルと関係がないため、受賞の可能性は十二分にある。

 はたして大谷は二刀流復活となる今シーズン、どのような打撃成績を残すのだろうか。まずは怪我なくシーズンを終えてほしいものだ。

【大谷翔平選手の打撃成績一覧】

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