プロ野球の春季キャンプは中盤に差し掛かり、各球団とも実戦形式の練習が増えてきた。選手たちはレギュラー争いや開幕に向けた調整を進める中、チームの戦力の軸となる主力選手の動向にも注目が集まる。

 昨年クライマックスシリーズで涙を飲んだ巨人は、セ・リーグを制したこともあり岡本 和真智弁学園)や戸郷 翔征聖心ウルスラ)らは1億2000万円も年俸がアップした。そんな巨人だが推定年俸1億円以上の選手(日本人選手のみ)は何人いるのだろうか。

 今年、巨人に年俸1億円以上の選手は9人在籍している。そのトップに君臨するのが岡本で5億4000万円となっている。球界では6億0000万円の村上 宗隆九州学院/ヤクルト)、近藤 健介横浜/ソフトバンク)についで第3位。昨年は4番として全試合に出場し27本塁打、83打点と活躍。タイトルの獲得こそなかったものの一塁でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。

 岡本に続くのが坂本 勇人光星学院)だ。今年は1億0000万円のダウンとなったが、それでも5億0000円。昨年は遊撃から三塁へコンバートされゴールデングラブ賞を受賞した。一方で規定打席には到達せず打率.238(395-94)、7本塁打と打撃面ではやや不本意な成績に終わった。

 岡本、坂本に続くのが丸 佳浩千葉経大付)で3億2000万円。シーズン序盤からリードオフマンを務め打率.278(525-146)、14本と復調。4000万円アップを勝ち取った。今年はあと158安打に迫る2000安打目指すことになる。

 若きエースの戸郷が3億0000万円で投手陣ではトップに立った。自身2度目となる最多奪三振のタイトルを獲得し3年連続12勝。現在24歳とまさに充実している。

 そしてソフトバンクから加入した甲斐 拓也楊志館)が2億1000万円、セカンドのレギュラーに定着した吉川 尚輝中京)が2億0000万円。2億円以上は6人となっている。甲斐は正捕手候補の筆頭だが、巨人では1年目。春季キャンプでは投球を受けながらメモを取る姿も散見されており、投手陣たちの特徴を掴もうと必死だ。

 以下、1億6000万円で大城 卓三(東海大相模)と田中 将大駒大苫小牧)、そして1億5000万円で高梨 雄平川越東)が続く。楽天から加入した田中は日米通算200勝まであと3勝。春季キャンプ序盤は順調に過ごしており、開幕ローテーション入りもありえそう。早ければ4月中の大台到達があるかもしれない。

 球界を代表するスラッガー岡本、若きエース戸郷らに加え新戦力として百戦錬磨の甲斐にベテランの田中らが加入した巨人。はたしてリーグ連覇、そして日本一奪回はなるだろうか。

【2025年シーズン年俸1億円以上】△▼減俸

※金額は推定

※外国人選手は除く

岡本 和真 5億4000万(△1億2000万)

坂本 勇人 5億0000万(▼1億0000万)

丸 佳浩  3億2000万(△4000万)

戸郷 翔征 3億0000万(△1億2000万)

甲斐 拓也 2億1000万(現状維持)

吉川 尚輝 2億0000万(△1億1000万)

大城 卓三 1億6000万(△3000万)

田中 将大 1億6000万(▼1億0000万)

高梨 雄平 1億5000万(△3000万)