ヤクルトファンの間でスター野手7年周期説が囁かれている。1998年ドラフトで入団した古田 敦也を皮切りに、1996年・岩村 明憲、2003年・青木 宣親、2010年・山田 哲人、2017年・村上 宗隆と7年周期でスター野手が誕生。ドラフト順位などに規則性はないが、小学2年生までに習う文字で苗字が書けるという共通点がある。
2024年ドラフトで入団した今年のルーキーは7年周期に該当する。ルーキー野手の中でスター性を漂わせているのが、ドラフト2位入団のモイセエフ ニキータ(豊川)だ。春季キャンプのフリー打撃では柵越えを連発し、高卒1年目と感じさせないバッティングを披露。初試合となった2月16日の二軍練習試合では右中間を破る三塁打を含む2安打を放ち、大器の片鱗を見せた。
ここまでパワーに注目が集まっているモイセエフだが、コンタクト力にも優れており、高校2年秋から3年春の県大会まで打率6割超え。最後の夏も勝負を避けられる場面が多かったが、7打数3安打と結果を残した。
『高校野球ドットコム』が新人合同自主トレ前に行った取材ではトリプルスリー(3割・30本塁打・30盗塁)を将来的な目標に掲げた。トリプルスリーを達成し、スター街道を歩めるか、まずは1年目のパフォーマンスに期待したい。
<一覧>ヤクルト7年周期の野手スター
1989年:古田 敦也(川西明峰 - 立命館大 - トヨタ自動車)ドラフト2位
1996年:岩村 明憲(宇和島東)ドラフト2位