24日、春季東京都大会の抽選会が行われ、一次予選と本戦の組み合わせが決まった。

 現在、同大会連覇中の帝京は、一次予選1ブロックBの代表と修徳の勝者と対戦が決まった。この日は昨秋の東京都大会で1番・捕手として出場した飛川 洸征捕手(2年)が出席。春季大会3連覇、そして14年ぶりとなる夏の甲子園出場へ決意を語った。

 昨年は夏の決勝で関東第一、秋も準決勝で二松学舎大付の前に敗れ惜しくも甲子園を逃している。その悔しさをバネに再び上位進出を目指すチームは、「先輩たちを超えなければ、甲子園に届かない」と"超越"を合言葉に練習に励んできた。

 強打者が揃った夏から一転、秋は堅守で勝ち上がった。しかし、打線が振るわず冬場は体作りに時間を費やした。また守備の基本動作も徹底し、基礎から見つめ直しているという。

 さらには、昨秋の敗戦を受け「気持ちの部分が足りない」とメンタル面の強化にも着手。投打の核を担う村松 秀心投手(2年)を中心に、経験豊富な選手が先頭に立ってチームを鼓舞している。

 「なんのために帝京にきたのか」

 秋以降、チーム内で飛び交う言葉に飛川は言う。

「自分たちは甲子園に行くために入学したので、初心に戻って練習をしています」

 夏の甲子園は2011年以来、14年間遠ざかっている。名門復活へ、「家族やファンの方も含め、自分たちを応援してくれる人に恩返しするとしたら甲子園出場しかないです。そのためにもまずは春季大会で優勝したいです」と、チームの奮起を誓っていた。

 いよいよ始まる春季大会に向け 「自分達の学年で途切れさせたくないですし、なんとしても3連覇を達成したい」と気合いは十分。14年ぶりの聖地を目指す帝京の戦いから今年も目が離せない。