いよいよシーズン開幕まで1ヵ月に迫っている。昨年のセ・リーグは巨人の井上 温大投手(前橋商)、広島の矢野 雅哉内野手(育英亜細亜大)らが飛躍を遂げ、スター選手の仲間入りを果たそうとしている。

 今回、高校野球ドットコムでは2月10日から一週間、XとInstagramにてセ・リーグの「ネクストブレイク選手予想」に関するアンケート調査を実施。今回集まったファンの声をもとに、今年のセ・リーグでブレイクに期待する選手達を紹介する

3位 DeNA・松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭)

 第3位には、DeNAの松尾がランクインした。名門・大阪桐蔭から22年ドラフト一位で入団。持ち前の打撃センスをもとに、23年はイースタン・リーグで104試合に出場し、7本塁打を放つなど、ルーキーイヤーからその力を発揮していた。24年には一軍に27試合出場、8安打を記録するなど、底知れない打撃のポテンシャルを秘めている。高校時代に捕手にコンバートされ、捕手歴が浅いながらも、昨年ベストナインに輝いた山本 祐大捕手(京都翔英―滋賀GOブラックス)を筆頭とした正捕手競争に挑んでいる。攻守ともにセンスの光るプレーにこの先も目が離せない。

2位 巨人・浅野 翔吾外野手(高松商)

 第2位には巨人の若きスラッガー・浅野が選ばれた。昨年は一軍で40試合に出場し、35安打、3本塁打と非凡な才能を示した。ファームでの生活が長かったものの、8月12日に一軍再昇格を果たすと、同月14日の阪神戦ではグランドスラムを記録。打席数は少ないものの驚異の長打率約4割をマークしている。今季の開幕戦出場を目指す浅野は、春季キャンプで初の一軍スタートを切り、熾烈な外野のレギュラー争いに取り組んでいる。浅野に投票したファンからは、「パンチ力のある打撃や長打力に期待している」、「小柄ながらもパワーとミートを兼ね備えており、走力もある」といった声が寄せられ、来シーズンの浅野のバッティングに大きな期待が集まっている。

1位 阪神・山田 脩也内野手(仙台育英)

 第1位には23年にドラフト3位で阪神に入団した山田が輝いた。小学校6年時には侍ジャパンU-12代表としてプレー、仙台育英では2年夏の甲子園で全国制覇。3年夏は主将として準優勝を果たし、U-18メンバーに選出されるなど学生時代から華々しい経歴持つ。ルーキーの昨年は二軍で102試合、259打席と十分な経験を積み、今春のキャンプでは最年少で一軍に抜擢されるなど、来シーズンに向けて奮闘している。

 山田に期待するファンからは、「堅実な守備が上手い。そこに打撃力が加われば文句なし」「かっこいい!爽やか!守備がうまい!」「守備上手くて、打力も向上してきてる!期待しかないです!!」と持ち味の守備に期待する声が多く寄せられた。打撃力に課題が残るものの、高い守備力と存在感、春季キャンプを経て、飛躍を遂げようとしている山田に注目したい。

文章:高校野球ドットコムインターン生 供田昂大