スタンドでは鹿児島市の鹿大附属小の3~6年生の児童16人が「総合的な学習」の一環で試合観戦に訪れた。
同小ではそれぞれが興味のあるテーマを選んで、探究する。他のグループではプロバスケットボールの鹿児島レブナイズのホームゲームを観戦したり、学校でソフトバレーボールのリーグ戦を組むなど、工夫した取り組みがある中、おいどんリーグの野球を選んだグループだった。
140キロの球速表示に驚き、木製バットで鋭くとらえる打球の迫力に「ナイスピッチング」「ナイスバッティング」を連呼していた。グループ内でも投、攻、守と探求テーマが分かれている。
5年生の今給黎悠斗君、颯太君の双子兄弟は大のソフトバンクファンで、鹿児島である公式戦は毎年見て、ペイペイドームにもいく。野球をやりたい気持ちは強いが「塾が忙しい」ので、近所の学校で友人と草野球を楽しむ。
悠斗君は投手、颯太君は攻撃をテーマに選んだ。「ああいう速いボールを投げるにはどうすればいいか?」(悠斗君)を考え、投球フォームや目線の動きなどを確認していた。颯太君は打者の動きに注目していた。
「大人の投手はとてもコントロールが良い」「韓国は力技でねじ伏せるけど、日本の野球はち密な技術がある」など、生で見る大人の野球から色んなことを学んでいた。
自身も高校野球経験者の泊雄介教諭は「実際の野球を見て、それぞれの探求を進めて欲しい」と期待していた。