今オフ、阪神を退団し、新天地に移った4選手の明暗が分かれている。
猛烈なアピールで存在感を示しているのが、阪神から戦力外通告受けてオリックスに育成で移籍した遠藤 成内野手(東海大相模)だ。昨季はウエスタンリーグ最高出塁率となる.392を記録。盗塁もリーグ2位の30個と好成績を残したが、一軍未出場のまま戦力外となっていた。オフにオリックスと育成契約を結ぶと、24日に行われた熊本ゴールデンラークスとの練習試合で豪快弾を放った。出場機会を求めて外野手に挑戦も視野に入れている。オープン戦でさらなる活躍し、支配下契約を掴みたいところだ。
遠藤と同様に戦力外となり、楽天に移籍した加治屋 蓮投手(福島―JR九州―ソフトバンク)も23日のオープン戦で1回無失点に抑えた。楽天は長くブルペンを支えてきた宋 家豪投手が右ヒザ手術で長期離脱を余儀なくされ、穴を埋める活躍が期待される。ソフトバンク、阪神で中継ぎとして活躍したベテラン右腕が、新天地で輝く姿を見せたいところだ。
一方、ともにDeNAに移籍した岩田 将貴投手(九産大九州ー九州産業大・阪神から戦力外)と浜地 真澄投手(福岡大大濠・現役ドラフトで移籍)は古巣との一戦で苦しい内容となった。8回にマウンドに上がった岩田は1回37球3失点と打ち込まれ、9回に登板した浜地も2者連続三振を奪ったが、2四球2安打2失点と課題を残した。
それでも両投手ともに3月1日から行われる中日とのオープン戦メンバーに名を連ねている。DeNAにはオリックスで戦力外から主力選手となった中川 颯投手(桐光学園―立教大)、現役ドラフトで移籍後、ブルペンを支えた佐々木 千隼投手(日野―桜美林大)ら、“復活”した好例もある。岩田、浜地も一軍定着に向けたアピールに期待したい。