春の高校野球の季節を告げる3月に突入した。2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)は7日の抽選会を経て、18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。いよいよ「春本番」がやってくる。

 7日の抽選では、初戦の対戦が決まり、勝ち上がりまでが決定する。トーナメントを見て、あれこれ予想するのは、高校野球ファンにとっても楽しみのひとつだろう。もしも、初戦でこんな対戦が実現したら面白いだろうと思うカードを考えてみた。

横浜(神奈川)-東洋大姫路(兵庫) 

 昨年秋の明治神宮大会準決勝の再現。V候補がいきなり初戦で対戦したら盛り上がるだろう。左腕の奥村 頼人投手(2年)と、織田 翔希投手(1年)の2枚看板を誇る横浜と、阪下 漣投手(2年)が大黒柱の東洋大姫路。明治神宮大会では横浜に軍配が上がったが、センバツではどうか?ちなみに対決が実現すれば、春夏通じて「甲子園初対決」となる。

東海大札幌(北海道)-敦賀気比(福井)

 東海大札幌が東海大四だった2015年センバツ決勝の再現。東海大四・大澤志意也投手と、敦賀気比平沼 翔太投手(現西武)との投手戦の末、背番号17の松本哲幣外野手(3年)の決勝2ランで敦賀気比が優勝し、北陸勢初優勝を飾っている。東海大札幌にとっては、その決勝以来の甲子園の試合となるだけに、気合が入る相手となる。ちなみに両校の甲子園での対戦は、この2015年決勝のみ。

エナジックスポーツ(沖縄)-広島商(広島)

 32校中、学校創立最古の1899年の広島商と、最も新しい2021年創立のエナジックスポーツの対戦。「年齢差122歳」の対決となり、初出場の通信制高校サポート校が、センバツ23度目(春夏合わせて46度目)の古豪に挑む形となる。

早稲田実(東京)-高松商(香川)

 1924年第1回センバツ大会の決勝カード。当時は高松商が2対0で勝利し、栄えあるセンバツ「初代チャンピオン」になっている。その後、翌年の夏甲子園決勝で再び対戦。この時も高松商が5対3で逃げ切った。その後は対戦がなく、対戦が実現すれば甲子園で「100年ぶり3度目」の対戦となる。

 そのほか、広島商横浜が対戦すれば、昨年秋の明治神宮大会決勝の再現となる。1973年センバツ決勝の再現でもあるが、ともに横浜が勝利。センバツはもちろん、夏も含めてそれ以来の対戦となる。

 いろいろ考えると楽しみは尽きない。7日の組み合わせ抽選会がさらに楽しみになる。

センバツ過去10年の初戦の注目カードと結果

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