昨年は東都大学春季・秋季リーグ戦、全日本大学野球選手権、明治神宮大会大学野球の部の「大学タイトル4冠」を果たし、西川 史礁外野手(千葉ロッテマリーンズ)、佐々木 泰内野手(広島東洋カープ)がドラフト1位指名を受けた青山学院大硬式野球部。2月下旬に松山で実施された春季キャンプでは、この春高校を卒業する新入生たちも合流し、先輩たちに追いつけ、追い越せと元気よくボールを追っていた。
2月26日(水)に開催された今季初の紅白戦でも、早くも複数の新入生たちがデビュー。投手では白組の2番手として登板した永見 光太郎投手(東京)が最速142キロのストレートと130キロ前後のカットボール、フォーク、スライダーを駆使し3回3安打3奪三振1失点の好投を見せた。
野手陣も両軍合わせて5選手が9回フル出場。白組の「3番・三塁手」に入った松本 大和内野手(天理)が2打数2安打1打点、紅組の「1番・中堅手」に入った矢野 丈太郎外野手(国学院久我山)もファインプレーに右越三塁打と躍動した。
新入生たちのプレーについて紅白戦後、安藤 寧則監督は「1年生たちもポジション争いに加わってくると思う」と笑顔を見せた。加えて永見については彼の特性を活かすべく「まずは球速よりボールの質で勝負してほしい」とさらなる成長へのヒントも提示している。
西川、佐々木をはじめ野手の主力選手こそ次のステージへと進んだものの、藤原 夏暉内野手(4年=大阪桐蔭)が「ポテンシャルの高い選手が多い」と話す有望選手たちに、確かな実力を備える1年生たちが融合する2025年も王者の牙城は崩れない予感を感じさせた。
「まず春でリーグ5連覇を果たすために、一戦一戦を勝っていきたい」(藤原)と、春季キャンプを2月28日(金)に打ち上げた。3月5日(水)から始まるオープン戦を通じ「全員戦力」の錬度をさらに高めていくことになる。