春の高校野球の季節を告げる3月に突入した。2025年春の第97回選抜高校野球大会（センバツ）は7日の抽選会を経て、18日に阪神甲子園球場（兵庫・西宮市）で開幕。いよいよ到来する「春本番」を前に、大会にまつわる様々なランキングを紹介していく。今回は出場32校の投手＆守備部門ランキング（昨年秋公式戦）をお届けする。
出場32校のチーム防御率の上位ランキング（0点台）は以下の通り。
1位 横浜 0.43
2位 智弁和歌山 0.75
3位 至学館 0.86
3位 東洋大姫路 0.86
5位 東海大札幌 0.87
6位 健大高崎 0.95
6位 柳ケ浦 0.95
6位 明徳義塾 0.95
昨年秋、神奈川県、関東地区、明治神宮大会と優勝を収めた横浜が堂々のトップ。公式戦15連勝の原動力は、まぎれもなく投手力だろう。奥村 頼人投手（2年）が0.26、織田 翔希投手（1年）は0.65と抜群の防御率を誇った。その他、2投手も防御率0.00と、投手力の層の厚さを証明している。
チーム失策のランキングも紹介したい。試合数にバラつきがあるため、1試合平均の失策率でのランキング上位10チームは以下の通りとなった。
1位 壱岐 0.38
2位 東洋大姫路 0.40
3位 健大高崎 0.44
4位 聖光学院 0.50
5位 天理 0.63
5位 高松商 0.63
7位 日本航空石川 0.67
8位 東海大札幌 0.70
8位 浦和実 0.70
8位 大垣日大 0.70
チーム防御率では最下位の2.98だった壱岐（長崎）がトップに立った。昨年秋の公式戦13試合で失策は5。投手陣4人が打たせて取るタイプで、実戦的に鍛えられてきた守備も武器に、21世紀枠出場を勝ち取った。1909年創立の公立進学校が、堅い守りをセンバツでも披露する。
近畿王者・東洋大姫路（兵庫）が2位、チーム打率No.1の健大高崎（群馬）が3位と、堅守を誇る。ちなみに最下位は市和歌山（和歌山）で1.78。9試合で16失策だった。
センバツ大会は例年、ロースコアの戦いとなる確率が高いだけに、投手力、守備力が高いのは大きな武器となる。センバツ本番では、このデータ通りとなるのか、それとも秋からの成長を遂げるチームが現れるかにも注目したい。
