春の高校野球の季節を告げる3月に突入した。2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)は18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。いよいよ「春本番」がやってくる。
昨年の大会から1校減って2校が選出されている21世紀枠。今年は昨年秋九州大会8強の壱岐(長崎)と、昨年秋神奈川大会で公立校として唯一8強入りした横浜清陵(神奈川)が選出された。長崎の離島勢として初選出の壱岐については、「100年に1度の奇跡」として地元を中心に盛り上がっているという。
この21世紀枠選出校の過去最高成績は4強で、01年の宜野座(沖縄)、09年の利府(宮城)がマークしている。しかし、現状では全体的には苦戦を強いられている。過去、初戦突破に成功したのは14校しかなく、その最終成績は以下の通り。
01年 宜野座(沖縄)=ベスト4
02年 鵡川(北海道)=2回戦
05年 一追商(宮城)=2回戦
07年 都城泉ケ丘(宮崎)=2回戦
08年 安房(千葉)=2回戦
成章(愛知)=2回戦
華陵(山口)=3回戦
09年 利府(宮城)=ベスト4
10年 向陽(和歌山)=2回戦
11年 城南(徳島)=2回戦
13年 遠軽(北海道)=2回戦
15年 松山東(愛媛)=2回戦
16年 釜石(岩手)=2回戦
21年 具志川商(沖縄)=2回戦
(20年はコロナ禍により大会中止)
2021年に具志川商が初戦突破を果たして以来、勝利がない。しかも、相手は同じ21世紀枠出場の八戸西(青森)だった。16年の釜石も、相手は同じ21世紀枠の小豆島(香川)。一般枠選出校相手の勝利となれば、15年に二松学舎大付(東京)に勝利した松山東までさかのぼらないといけない。今年、21世紀枠選出校が一般枠相手に勝利すれば10年ぶりとなる。
運命の抽選は7日。21世紀枠出場2校の奮闘に期待する。