広島の正捕手・坂倉 将吾(日大三)が右手中指末節骨の骨折し、開幕が絶望的となるアクシデントが発生した。昨年は121試合に出場し、打率.279、チームトップの12本塁打を記録するなど、攻守の中心的存在であり、チームにとって大きな痛手となった。
また、昨年出場56試合の捕手・石原 貴規(創志学園-天理大)も1月に左手の有鈎骨を骨折し、手術を受けており、開幕は不透明な状況になっている。
残る支配下の捕手は5選手。昨年出場57試合の會澤 翼(水戸短大付)、同10試合の磯村 嘉孝(中京大中京)のベテランが控えているが、高卒3年目の清水 叶人(健大高崎)、高卒4年目の髙木 翔斗(県岐阜商)、高卒6年目の持丸 泰輝(旭川志峯)は昨年一軍未出場となっている。若手3選手は一軍経験こそ乏しいが、必然的にチャンスとなる。
特に清水は昨年二軍で40試合に出場して打率.130と振るわなかったが、一軍キャンプに抜擢されるなど、期待が寄せられている。2月18日の楽天戦では2安打を記録。22日の韓国KIA戦では2本の二塁打を放つなど、成長を見せている。守備面の評価は高く、オープン戦では好リードが光る。
同じく一軍キャンプスタートの持丸は昨年二軍で72試合に出場し、打率.268、2本塁打を記録している打撃型の捕手だ。直近2年間は一軍未出場となっているが、2022年に一軍を経験している。
髙木は昨年二軍で41試合に出場して打率.181と目立つ数字を残せていない。キャンプは二軍スタートになっており、これからのアピールに期待がかかる。
現在の支配下登録は68人と補強の選択肢も限られている。坂倉は復帰まで約2ヶ月の見込みとなっており、正捕手の復帰まで全員でカバーしていくことになりそうだ。