2026年のWBC出場に向けて各地で予選が繰り広げられている。台北で行われた予選ラウンドではニカアグラとチャイニーズ・タイペイが勝ち抜け、本戦出場を決めた。
チャイニーズ・タイペイの代表には孫 易磊(日本ハム)、翔聖(ヤクルト)、呉念庭(元西武)、呂 彦青(元阪神)といったNPBにゆかりのある選手たちが代表入り。当初は古林 睿煬(日本ハム)もロースター入りの予定だったが、右脇腹を痛めた影響で断念している。
そして日本時間3月3日からはアリゾナ州ツーソンでブラジル、中国、コロンビア、ドイツの4ヶ国が2つの切符を争う。なかでも注目なのはブラジル代表だ。チームを率いるのは現在ヤクルトで外野守備走塁兼作戦コーチを務める松元ユウイチ監督。その他にもヤクルトでのプレー経験があるツギオこと佐藤二朗(コーチ登録名はReinaldo Sato)が打撃コーチ、羽黒高と白鴎大でプレーしたチアゴ・カルデイラはベンチコーチで登録されており日本にゆかりのある選手が多いのである。
監督コーチだけではなくロースターを見ると、ボー・タカハシ(西武)を筆頭に仲尾次オスカル(元広島)、金伏ウーゴ(元ヤクルト他)とNPB経験者が名を連ねている。ジョアン・マロスティカ(栃木)やルーカス・ホジョ(元栃木他)、ヴィクター・マスカイ(元栃木)、米村ダニエル(美唄)など独立リーグ経験者も複数招集された。
さらにはドラフト候補に挙がる最速151キロ左腕・沢山 優介(掛川西-ヤマハ)はエンゾ・サワヤマ、191センチの大型右腕・辻口 輝(日本ウェルネス-日本ウェルネススポーツ大)はアルトゥール・ツジグチで登録されており、西山チアゴ(ラウニオンー日体大)、阪神通訳・伊藤ヴィットル(本庄第一-共栄大-日本生命)らもロースター入りを果たしている。
これだけ日本と縁のある選手や首脳陣が多数揃っているブラジル代表は、予選を勝ち抜き2013年以来となる本大会出場を勝ち取ることができるだろうか。