巨人の田中 将大投手(駒大苫小牧)が、2日のヤクルト戦で2回無失点の好投を見せた。試合後、阿部 慎之助監督が開幕ローテーション入りを明言するなど、早くも新天地での復活を予感させている。
開幕まで一ヶ月を切り、ますます激しくなるローテーション争い。残された枠を掴むのは誰になるのだろうか。
田中以外では、開幕投手内定の戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ)とフォスター・グリフィン投手が外れることは考えにくい。加えて昨年8勝を挙げ、さらなるブレイクが期待される井上 温大投手(前橋商)、オープン戦で3回途中4失点と苦しい投球も、2年連続2桁勝利の実績を持つ山崎 伊織投手(明石商)も、順当に行けばローテーションに組み込まれるだろう。
田中を含め既に5人が当確し、残る枠は1人。春季キャンプからのアピールを考えると石川 達也投手(横浜)が有力ではないか。
昨秋オフにDeNAを戦力外となったが、新天地で安定感抜群の投球を披露。2日のヤクルト戦でも力強い真っ直ぐとキレのあるチェンジアップで2回4奪三振を奪い、ローテーション争いを一歩リードしている。投球内容を見るとリリーフでの開幕一軍入りは当確状態なだけに、今後スタミナ面での課題をクリアすれば現実味が帯びてくる。
他の候補としては、2日の2軍で4回無失点の堀田 賢慎投手(青森山田)、同じく4回1失点の赤星 優志投手(日大鶴ケ丘)らが控える。ともにレギュラーを掴みきれない年が続くが、今年こそ覚醒の一年にしたいところだ。
一方、西舘 勇陽投手(花巻東)は、先月23日に行われた広島とのオープン戦で3回5失点を喫し、2軍降格となった。走者を許してから崩れるケースが多く、開幕一軍へ一歩後退となったが、課題解決に取り組み、シーズンでの巻き返しに期待したい。
また先月22日のDeNA戦で3回無失点の好投を見せた横川 凱投手(大阪桐蔭)、1日の2軍戦で4回1失点の又木 鉄平投手(日川)と期待の左腕達も昇格に向けアピールをしている。
いずれにしてもし烈な開幕ローテーション争い。残り少ない枠を掴みとるのは誰になるのだろうか。s