昨年限りで巨人を戦力外になり、今年からヤクルトの育成でプレーする鈴木 康平が対外試合で4.2回を投げて1失点とアピールを続けている。

 オリックス時代はK‐鈴木の登録名で活躍し、2021年には34試合、防御率3.03の好成績を残した。その後、巨人にトレード移籍し、2023年には33試合を投げ、13ホールドを挙げた。しかし、昨年は二軍で30試合、防御率2.37と結果を残していたが、選手層が厚く、一軍登板なし。戦力外を受け、トライアウトを経て、ヤクルトに加入した。

 今年は育成契約ながら、一軍キャンプに抜擢されると、2月15日の広島戦では2回3奪三振無失点。20日の中日戦ではソロ本塁打を許したものの、それ以外は完璧な投球を見せ、3月1日の巨人戦ではイニング途中から登板し、無失点に抑えた。

 鈴木と言えば、150キロ超の直球を武器としていたが、ヤクルト加入後は移籍前にはあまり投げていなかったシュートを多投。また、DeNAのバウアーを参考にパワーカーブを習得し、新たなスタイルを確立している。

 ヤクルトでは近年でも小澤 怜史今野 龍太など、他球団を戦力外となった選手が多く再生している。ヤクルトの支配下枠は現在65人。支配下登録を勝ち取り、苦しむ投手陣を救う存在となれるか、注目が集まる。