春の高校野球の季節を告げる3月に突入した。2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)は7日の抽選会を経て、18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。いよいよ到来する「春本番」を前に、大会にまつわる様々なランキングを紹介していく。今回は出場投手個人の防御率(昨年秋公式戦)をお届けする。

 昨年秋の公式戦で、規定投球回数(チームの試合数)に到達した投手で、防御率0点台をマークした投手は19人だった。その上位10位までのランキングは以下の通り。

1位 田中 孝太郎(1年=早稲田実)0.00(8)

1位 羽岡 拓哉(2年=明徳義塾)0.00(15.1)

1位 佐谷 知輝※(2年=米子松蔭)0.00(8)

4位 奥村 頼人※(2年=横浜)0.26(34.1)

5位 下重 賢慎※(2年=健大高崎)0.30(30.1)

6位 宮城 介※(1年=柳ケ浦)0.42(21.1)

7位 下山 大昂(2年=青森山田)0.43(21)

8位 行梅 直哉(2年=高松商)0.46(19.2)

9位 織田 翔希(1年=横浜)0.65(55.1)

10位 金野 快(2年=花巻東)0.72(25)

10位 石戸 颯汰※(2年=浦和実)0.72(62.2)

(※は左腕)

 自責点0だったのは3投手。早稲田実(東京)の田中は救援で8回を投げて1失点(自責0)。東京都大会決勝で二松学舎大付相手に4回自責0の好投を見せている。明徳義塾(高知)の羽岡は一塁手兼任で、主に高知県大会で登板し、先発2試合を含めて15.1回を自責0に抑えた。米子松蔭(鳥取)の佐谷も一塁手兼任で、チェンジアップを武器に8回を自責0に抑えている。

 主戦級では、横浜(神奈川)の背番号1、奥村頼が0.26で「トップ」。34.1回を2失点(1自責)と安定した投球でチームを明治神宮大会優勝へと導いた。トップ10入りの中で、最多投球回数62.2回を誇ったのは浦和実(埼玉)の石戸。8試合に登板し、2完封を含む4完投で、0点台の防御率は評価に値する。

 近年、複数投手制を敷くチームが多くなってきた。イニングは少なくとも、しっかり相手を抑えられる力も要求される。センバツでも背番号1以外の投手が活躍する姿が見られることだろう。

昨年秋公式戦の防御率ランキング

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