■Eブロック
東洋大姫路(全員一致)
塩澤:このブロックは優勝候補の一角にあがる東洋大姫路が順当に勝ち上がると予想。エース・阪下 漣投手(3年)の投球に注目したい。
大島:広島商も良いチームですが、東洋大姫路が自力では上回ることになりそう。
浦田:阪下が初戦、2回戦と好投するでしょう。壱岐との対戦では初戦の難しさからか、打線が思うように打てないかもしれないが、阪下が好投して競り勝つ。広島商に対しては、打線がやや奮起して勝利すると思う。ただ、東洋大姫路にとっては初戦が大きなカギ。21世紀枠の壱岐には「走力」があり、阪下を揺さぶることができれば「ジャイアントキリング」の可能性も。そうなると壱岐が8強をつかむこともあるかもしれない。
■Fブロック
智弁和歌山(塩澤・浦田・大島・馬場) 千葉黎明(河嶋)
大島:智弁和歌山はやはり総合力が抜けていて、このブロックを勝ち抜きそう。
浦田:1回戦も2回戦も自慢の打線が火を噴いて勝利を重ねると思います。
馬場:近年、初戦敗退が多いのが気がかりですが、逆にいえば、そこさえ乗り越えれば優勝を狙える地力の高さはあります。
河嶋:その初戦で当たる千葉黎明が旋風を起こすのでは、と予想します。
塩澤:智弁和歌山のエース・宮口 龍斗投手(3年)に千葉黎明打線がどれだけ食らいつけるかがカギですね。また千葉黎明はタイプの違う投手を複数枚擁しており、智弁和歌山打線を翻弄できるかが見どころです。
■Gブロック
高松商(河嶋・塩澤・馬場) 早稲田実(浦田・大島)
河嶋:高松商は秋のチーム打率.367と高打率。投手層も厚い大型チームです。
塩澤:行梅 直哉投手(3年)、末包 旬希投手(3年)に高橋 友春投手(3年)とタレントが豊富で上位進出は堅いでしょう。
馬場:投打のバランスがよく、選手層が厚い。ほかの高校の指導者からもチームの潜在能力は同じ四国代表の明徳義塾を上回るという声があります。
浦田:早稲田実は初戦で高松商との「第1回大会決勝再現」を制するとみる。甲子園経験のある中村 心大投手(3年)が好投して、過去2度負けているリベンジに成功すると思う。勝ち上がってくるのは聖光学院(福島)と見ているが、ここも中村が抑え込むとみます。
大島:早稲田実に勝ち上がってほしい思いがありますね。高松商には第1回大会の決勝戦で敗れていることもあって、そのリベンジをしてほしいし、2回戦では聖光学院と対戦する可能性もある。東京勢は福島勢と分が悪く、22年センバツでも二松学舎大付が聖光学院に負けたり、1971年夏の甲子園では日大一がその年、準優勝を収めた磐城に0対1で負けていて、東京勢にとって福島の学校は苦手なイメージが強いので、それを払拭する戦いを見せてほしいし、それぐらいの総合力の高さはある。
■Hブロック
東海大札幌(河嶋・塩澤・大島) 滋賀学園(浦田・馬場)
河嶋:東海大札幌は右腕・高橋 英汰投手(3年)、左腕・矢吹 太寛投手(3年)の2枚看板が強力。打線もミート力の高い打者が多く、スピード感溢れる野球を見せます。
塩澤:明治神宮大会では2試合を戦い3失点と投手力の高さを見せました。前回出場時の準優勝と同様の活躍が見られるかもしれない。
大島:東海大菅生でコーチをしていた遠藤愛義監督の手腕にも期待しています。
浦田:滋賀学園は昨秋近畿大会で大阪桐蔭に競り勝った実力を発揮するのでは。初戦は浦和実の左腕エース石戸 颯汰投手(3年)を右打者が攻略に成功。2回戦は東海大札幌が相手と予想するが、左腕・矢吹に対して、右打者が多い打線が勝負強さを発揮すると思います。
馬場:滋賀学園は隠れ優勝候補としてみています。2人の投手が揃い、何より180センチ以上の野手が多く、実は昨夏甲子園ベスト8に入ったチームよりポテンシャルが高い。昨年のほうがチームとして完成度が高かったが、昨秋、大阪桐蔭を破っていて地力は高く、勝ち進めば本領を発揮しそうです。
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