3月10日から関東各地の球場で準硬式No.1を決める関東選手権が開催される。3月開催のため新入生の出場は叶わないが、オフシーズン期間で成長を遂げて、シーズンを迎えようとする逸材たちにとっては、指標となる大会だ。

そんな大会で活躍が期待される逸材を今回は紹介していきたい。

東都に集う剛腕を筆頭に見逃せない好投手たち

まずは投手から見ていきたい。数多くの選手がいる中で、推していきたいのは東都BIG4として紹介したい4投手。

まずは中央大・大山 北斗投手(興南出身)。最速151キロを誇る世代屈指の快速球を投げ込む。落差の大きい変化球も強力で、主にリリーバーとしてフル回転。下級生時から投手陣の一角を担い、2024年の全国制覇に大きく貢献してきた。卒業後も現役を継続することを視野に入れているという話もあり、これまで以上に一挙手一投足に注目が集まる。果たしてどんな投球を見せるのか。

大山同様に、次のステージを見据えているという逸材が、日本大・足立 丈投手(日大豊山出身)である。大山と同じように早くから主力投手として多くの経験を積んできた。ただ違うのは、足立はアンダースローということ。他にはない独特の軌道を武器にして、120キロを超える速球を投げ込んで結果を残した。最終学年として大車輪の活躍を見せるか。

この2人に対してサウスポーである専修大・竹村 健太投手(星稜出身)は、大山や足立にはない変化球の切れ味がある。特にスライダーは変化が鋭く、あまりの凄さに関係者は「消える」とも称するほどだ。二段モーションでリズムをとったところから140キロに迫るストレートも素晴らしく、三振の山を築く予感が漂う。

そして最後の1人が帝京大・宮島英輔投手(帝京三出身)だ。先ほどの3人は11月の時に開催された全国大会で選抜チームに召集されたが、宮島は選出外。ただ全国大会での登板実績があり、経験は豊富。球威を感じさせる質の高いストレートが一番魅力で、3人にはない持ち味だ。力投派右腕が存在感を発揮するか。

他にも2部には甲子園大会で登板した最速140キロ超えの青山学院大・中川雄偉投手(青山学院出身)などもいるが、東京六大学にも実力者がいる。

今大会第1シードで迎える慶応義塾大には、最速144キロを誇る田中瑞希投手(慶応出身)がいる。ダイナミックな投球フォームから快速球を投げ込むだけではなく、曲がりの大きなスライダーも光る剛腕。

慶応義塾大と同じく第1シードで全国ベスト4・法政大の遠藤 優介投手(日大藤沢出身)は、130キロ中盤の速球が持ち味のサウスポー。そして立教大・伊東 大夢投手(東北学院出身)は、甲子園を経験している逸材。大山や足立とともに、選抜チームにも呼ばれている実力者である。

東都、東京六大学とみていったが、他のリーグにも好投手がおり、なかでも選抜チームでプレーし、安定感が光る日本大学三崎町・佐藤 和輝投手(日大一出身)、11月の甲子園大会でもマウンドに上がった創価大の143キロ右腕・崎坂俊介投手(関西創価出身)などがいる。

また下級生でも日本大・赤岩 稜太郎投手(日大明誠出身)、明治大・伊藤 彩斗投手(土浦日大出身)と140キロ超えの逸材がいる。今大会、今シーズンに限らず、これからの準硬式を引っ張る逸材たちにも注目したいところだ。

スラッガー、名手など野手も注目選手が勢ぞろい!

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