<智弁和歌山11―3京都国際> 8日◇練習試合◇ 智弁和歌山グラウンド
昨夏の甲子園で優勝決定時のマウンドに立っていた京都国際の左腕・西村 一毅(新3年)がセンバツ出場の智弁和歌山との練習試合に先発。6回を投げて101球、8安打5奪三振2四球3失点という内容だった。
先週の岡山学芸館戦に続き、今シーズン2度目の登板。昨春の近畿大会決勝で対戦し、今春センバツに出場する智弁和歌山を相手に気合いが入ったマウンドだったが、ラストイニングとなった6回に二死走者なしから四球を与えると、その後に3連打を浴びて2失点。5回までの1対0という緊迫した展開を崩してしまっただけに「格の違いを見せつけられ、自分の力の物足りなさを再認識した。力負けした」と悔しそうな表情を見せた。
それでも要所でのチェンジアップやスライダーは健在。さらに、「体がすごく弱いので体重と筋力アップが冬のテーマでした」と補食の回数と量を増やした効果で体重が約7キロ増え、直球の強さも増した。「テイクバックが大振りになっていたので、コンパクトにすることを意識してきた」と新しい投球フォームも披露した。
4月からは3年生になり卒業後の進路も注目される。小牧憲継監督は「大学を経て4年後のドラフト1位へ」と話し合っていることを明かし、西村本人も高卒でのプロ志望届を出す考えは「ないです」と話した。それよりも、「昨日(7日)センバツの抽選会を動画で見て、本当に悔しい気持ちになった。絶対に夏に出てやり返したい。(その後の)U-18日本代表もすごく行きたいと思っていて、目標にしています」と高校ラストイヤーの決意を口にした。