今大会の台風の目は医学部か?

そんな医学部のなかで、今大会注目なのは群馬大。特に強打が光る木山拓来内野手(玉野光南出身)は注目で、2年前には全国大会にも出場した経験者である。初戦は薬学部である明治薬科大学との対戦となり、学力の優れた学校同士の対決でどのような試合を繰り広げるか。

筑波大学医学群も、進学校出身の選手が数多く所属しており注目。なかでも昨年の関東JUNKOオールスターにて、東京六大学選抜相手に好投した濱谷 翔真投手(県千葉出身)。北関東リーグで新人賞を受賞した横山 大河内野手(西出身)の2人に注目である。初戦は横浜国立大と国立大同士の対決となる。

その他、日本大学医学部は、都留文科大との初戦で、勝てば星薬科大と日本大の勝者との対戦となっており、日大ダービーが実現する可能性がある。また山梨大学医学部は、東京電機大と一橋大の勝者との初戦となる。過去2年間は東都1部に所属する東洋大に善戦しており、今大会の台風の目となることが期待される。

国立大学同士の対決も初戦から実現!

また今大会はシード校増加に伴い、各校に上位進出の可能性が高まった。と同時に初戦から国立大学同士の対決が組まれることとなった。

1回戦17試合のなかでも2試合、東京都立大と東京大の東京にある国立大学同士や筑波大学医学群と横浜国立大が対戦する。

また2回戦まで見ていくと、一橋大が初戦・東京電機大に勝利すると、山梨大学医学部との対戦。2回戦から登場する横浜市立大は、群馬大と対戦する可能性がある。

受験を乗り越えて、大学に入学、そして準硬式野球部に入部するといった学生は多い準硬式だが、特に国立大学の学生は厳しい受験を乗り越えてきている。受験生活の中で継続かつ粘り強さが養われ、プレーに活かされているところは多いという。

実際、今年度の学生委員長である埼玉大・山中達也は、国立大学で学業に励みながら準硬式野球に打ち込み、現在は学生委員長として大会運営や広報活動を行っている。こういった選手たちがプレーする国立大学同士の白熱した戦いにも注目である。