2022年夏の甲子園で初優勝を果たした仙台育英。全国屈指の名門にまた一人、期待の中学生が進学を決めた。
彼の名は鈴木 穰内野手。持ち前のパワーを活かし、東京の強豪・稲城シニアでクリーンアップを担うと、U-15日本代表にも選出された左のスラッガーだ。
「中学3年間で15キロ、身長は15センチ伸びた」と伸び盛りな長距離砲は、自慢のパワーでも成長を感じているという。
「パワーをつけるために1.5キロの重いバットと600グラムの軽いバットを使い分けて素振りをしていました。バッティングセンターに行ったりして、とにかくバットを振って体重も増やしました」
1時間程度みっちり素振りを続け、腕や足はパンパンに。積み重ねた努力が実を結び、
「体重が増えてからは、インパクトが強くなり、打球が早くなった」と自信を覗かせていた。
4月からは宮城の名門・仙台育英に進学。「練習設備が整っていて、自主練習を多くとってくれる」環境に加え、聖地での戦いが鈴木の心を動かした。
「凄くかっこよくて、盤石な戦いに憧れました」
選手層は厚いが「上位打線をキープできるように、毎日日々全力で練習に励みたい」と意欲を見せている。
憧れはボストン・レッドソックスの吉田 正尚選手(敦賀気比)。「小柄ですが、フルスイングをしていてかっこいい」とメジャーリーガーの背中を追いかける。鈴木自身も「高校通算50本打ちたい」と次のステップでインパクトを残す活躍を誓っていた。
甲子園優勝を目標に掲げるスター候補に今後も注目だ。
〈プロフィール〉
・名前:鈴木 穰(すずき じょう)
・ポジション:一塁手
・出身:世田谷ボーイズ
・身長/体重:174センチ/80キロ
・憧れの選手:吉田 正尚外野手(ボストン・レッドソックス)
・好きな食べ物:お寿司