<葛飾野8―6江戸川 江戸川11―3葛飾野> 8日◇練習試合◇ 都立葛飾野グラウンド

 3月も2週目となって、この週末からは春季大会を見据えての、練習試合が佳境となってくる。東京都の場合は1週間後の15日から一次ブロック予選が始まる。

 京成お花茶屋駅から徒歩で15分程度の場所にある葛飾野と、同じ下町同士で都立の中堅校といってもいい江戸川を迎えての試合となった。戦力的にも、似かよっている。

 江戸川は翌週15日に八王子北との初戦を控えている。葛飾野は会場の都合で初戦の上野学園との試合は20日である。

 葛飾野は昨秋初戦で連合チームに快勝したものの、代表決定戦では佼成学園と当たって1対8で敗れた。才野秀樹監督としては、今季のチームに関してはある程度の手ごたえを感じていただけに、悔しい敗退でもあった。

 そこからのチームの作り直しとなったが、部員は27人いるが故障などもあって、大会登録は19人になってしまったというところはちょっと苦しい。それでも、この試合でも先発した左腕・津上 優人投手(3年)と池間 隆大捕手(3年)を軸にして、堅実な野球が徐々に仕上がっていると言っていいであろう。

 この日の試合では、5回までの失点の仕方としては四球後に連打を浴びたり、失策絡みでの失点と「一番よくない失点の仕方」をしてしまっていた。しかし、後半には粘りを見せて7回に1点差として、8回に突き放されかかったものの、その裏にいい形の得点をしての逆転。諦めないで食い下がっていく姿勢を学べたということでは、非常にいい試合展開でもあったと言えそうだ。

 練習試合とはいえ、勝ち方を実感していくことは、やはり大事なことであろう。才野監督も「終盤に、諦めないで戦えて逆転できたことは、とてもよかった」と納得していた。