花粉症の症状を和らげるための具体策4選

では、ここからは花粉症の症状を和らげるための根本的解決法、つまり慢性炎症を改善して、過剰反応を抑える方法を紹介する。

実は日常的な食生活が、慢性炎症と大きく関係している。慢性炎症を抑え、花粉症の症状を軽くするために有効な、具体的な食事対策を4つ紹介したい。

1つ目は『砂糖を控える』ことである。
砂糖の摂りすぎは血糖値を急激に上昇させ、それによって体内で炎症を起こす物質が増えてしまう。まるで体の中で小さな火事がたくさん起きているような状態になってしまうのだ。また、ホルモンのバランスも乱してしまう。なので、お菓子や清涼飲料水をなるべく控えめにすることで、炎症を抑えることに繋げることが出来る。特に空腹時のジュースや甘い食べ物には注意したい。

2つ目は『オメガ6系の油と動物性の油の摂り過ぎを控える』こと。
これらの油は体内で炎症を起こしやすくする。特に、揚げ物に使う植物油(コーン油、大豆油など)や、脂っこい肉の摂りすぎには注意が必要。お腹が空いたから、増量したいからと言って、揚げ物ばかり食べていると、花粉症の症状がひどくなってしまうかもしれない。そういう時は、オメガ3系の油(オリーブオイル、ココナッツオイル、青魚に含まれる油やエゴマ油など)を積極的に摂るように意識するのがいいだろう。オメガ3系の油は、逆に炎症を抑えてくれる働きがあるので、慢性炎症の改善に繋がる。

3つ目は『小麦を減らす』こと。
トップアスリートでもグルテンフリーに取り組んでいる方は多いので、既に知っている方もいるかと思うが、小麦に含まれるグルテンという成分が、腸を荒らして炎症を引き起こしてしまう。なので、パンやパスタ、麺類の食べ過ぎには気をつけたいところ。代わりに、玄米や雑穀を取り入れてみるのもおすすめだ。

最後に4つ目は、『腸活をする』ことだ。
腸は体の免疫機能に深く関わっており、健康な腸内環境が免疫システムを正常に働かせる鍵となる。腸内の善玉菌が慢性炎症を抑えてくれる働きをしてくれるが、腸内環境を良くするためには、食物繊維が重要となる。発酵食品や善玉菌サプリももちろん有効だが、併せて食物繊維を摂る事も意識してみてほしい。

今回のまとめ

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