歴代最多の高校通算140本塁打を記録し、昨年9月にスタンフォード大へ進学した佐々木 麟太郎内野手(花巻東)が1年生ながら、リーグ戦で結果を残している。ここまで15試合に出場し、打率.317、0本塁打、14打点。本塁打こそ出ていないが、14試合連続で出塁を記録するなど、好スタートを切っている。
スタンフォード大が所属するNCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1は、アメリカの大学野球リーグの最高峰であり、メジャーリーガーも多く輩出している。NCAAディビジョン1には佐々木以外にも多くの日本人選手がプレーしており、中には今年のNPBドラフトの対象になり得る選手もいる。
カンザス州立大には井上 心太郎内野手(高川学園‐カンザス州立大3年)が在籍。今年の開幕戦に3番・遊撃でスタメンに抜擢され、ここまで14試合、打率.306、2本塁打の活躍を見せている。
シアトル大では石川 ケニー投手(明秀日立‐亜細亜大中退‐シアトル大2年)が投打にわたり活躍中。打っては3試合連続本塁打を含む4本塁打をマークし、投げてはリリーフを中心に7試合で防御率2.76と優秀な数字を収めている。
ハワイ大には2人の日本人選手が在籍。境野 竣介内野手(ハワイ大4年)は今年2月にリーグ(ビッグウエストカンファレンス)の週間最優秀選手に選出された。武元 一輝投手(智弁和歌山‐ハワイ大2年)は投手と打者の二刀流で活躍している。
NPBでは2023年に規約が改定され、海外の学校に在学中の選手についてはドラフト会議翌年の7月末日まで交渉期間が伸びている。つまり、2025年ドラフトにおいては2026年5月(アメリカの大学では5月卒業が一般的)に卒業見込みの現3年生も卒業後に入団交渉を行える。
昨年のドラフトではノースカロライナA&T州立大でプレーしていた根岸 辰昇がヤクルトから育成1位で指名を受けた。2025年ドラフトでもアメリカの大学で活躍する日本人選手の指名も十分に考えられそうだ。