2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)は、18日に阪神甲子園球場(西宮市)で開幕する。開催を前に、1回戦の対戦カード別に対決の見どころを紹介していく。
今大会は技巧派タイプの左腕が多く、昨秋、聖光学院でも技巧派左腕の大嶋 哲平投手(3年)の活躍が目立った。公式戦で1完投を含めて8試合に登板し、チームを勝利に導いた。大嶋が先発し、右の本格派、管野 蓮投手(3年)がリリーフする「必勝リレー」も確立し、福島大会、東北大会優勝へと突き進んだ。168センチと上背はないが、スライダー、チェンジアップを駆使し、スリークォーター気味から制球良く打者を打ち取っていた。センバツで、この投球術がどこまで通用するか。
対する常葉大菊川には、昨秋公式戦で5割超えの打率をマークした左打者がいる。1番で起用された橘木 千空内野手(3年)は、39打数20安打で打率は驚異の.513。三振もわずか2つしかなかった。186センチ、89キロの恵まれた体格もあり、長打も期待できる。主将でもあるチャンスメーク役が、チームを東海チャンピオン準Vに押し上げた。3番の佐藤 大加良内野手(3年)の12打点、4番・児玉 一琉内野手(3年)の11打点を導いたとも言える。
常葉大菊川の2番・橘木と4番・児玉は左打者。聖光学院・大嶋との対決が勝敗を分けそうだ。
【聖光学院の主な投手の昨秋公式戦成績】
大嶋 哲平 8試合42.2回21奪三振18失点(14自責) 防御率2.95
管野 蓮 8試合19.1回11奪三振4失点 防御率1.86
【常葉大菊川の主な打者の昨秋公式戦成績】
橘木 千空 10試合39打数20安打9打点 打率.513
佐藤 大加良 11試合45打数20安打12打点 打率.444
児玉 一琉 11試合42打数11安打11打点2本塁打 打率.262