<春季東京都大会 一次予選第7ブロック1回戦:立川11-4大崎> 15日◇第7ブロック1回戦◇ 岩倉高校西東京総合運動場
来月1日に開幕する東京都大会の出場をかけたブロック予選が開催された。この予選は昨秋のブロック予選を突破できなかった学校で競われる。
大崎は昨秋のブロック予選1回戦では墨田工科に3対2と競り勝った。しかし、代表決定戦では日大二に0対10とコールド負け。
都内屈指の進学校・立川も初戦では駒込に4対0と快勝したものの、代表決定戦では帝京に0対13とコールドで敗れて、この春のブロック予選からの出場となった。どちらも、ブロック予選で2つ勝って、まずは本大会進出が目標となっている。
立川が初回、6番大平遥希選手(3年)の二塁打などで2点を先取。さらに、4回には先発の金澤大介投手(3年)自らのレフトへのソロホーマーでリードを広げる。
しかしその裏、大崎は一死満塁から9番嘉手納知以捕手(3年)の右線三塁打でたちまち同点とした。金澤投手としては、やや勝負を急いで甘く入ってしまったというところがあった。そこをすかさず嘉手納選手が上手に右へ運んだ一打だった。
さらに大崎は5回にも8番志田一喜選手(3年)が中越二塁打して四球の走者を帰して逆転。一転して大崎の流れとなった。
それでも、立川も食い下がって、7回に四死球と2つのバントで同点とした。こうして互角の戦いとなっていった。
ここまで、立川は金澤投手、大崎は左腕・秋葉陸投手(3年)が投げ続けていたが、8回から大崎の綿引良宏監督は、同じ左腕の菅井薫投手(2年)を送り出した。ところが、それが結果的に裏目となってしまった。バントを含めた2本の内野安打と、当たっている7番金澤選手の右前打でリード。さらに、死球後、9番賀来悠志選手(3年)のタイムリー打などでこの回4点。金澤選手は9回の打席でも右中間三塁打を放ち2者を帰してこの日は4安打4打点。投打に大活躍となった。
もっとも、投球に関しては10四死球を与えてしまっていた。「初戦の硬さと緊張があって、思ったようにいかなかった」と反省していた。それでも、「この冬は、投手としてのトレーニングをメインとして体幹を鍛えて、筋力もついて、球も速くなりました。結果として打球も飛ぶようになった」と、トレーニングの効果は感じていたようだ。
立川の野口英法監督は、「途中までは、苦しい試合でしたね。それでも、カットプレーで本塁で二度も刺せたり、練習をしてきたことはもしっかりとできていたと思う」と、狭いグラウンドながらも、地道に練習してきた成果を実感していた。また、金澤投手に関しては、「今日は、自作自演でしょうね(苦笑)。自分で苦しくして、自分で打って…、というところでしたからね」と振り返っていた。
現在部員は15人。新入部員は10人くらいは欲しいところだという。ことに、新2年生が5人と少ないだけに、秋以降のことも考えると、チームが維持できるだけの人数は確保したい。
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