2部リーグの下克上、合同チームの躍進が光る
ここからは3回戦までの大会を振り返っていきたい。
トーナメント左上から見ていきたい。まずは3回戦で姿を消したが、日本大は今年も力を発揮した。初戦・星薬科大、2回戦・日本大学医学部相手に2桁得点のコールド勝ち。優勝候補の実力を見せた。中央大との一戦はチャンスの場面も作るものの、あと1本を出せず0対6で敗れたが、この敗戦をどう生かしていくか。
東京大の健闘も光った。前回大会初戦敗退で終わったが、今大会は3回戦進出。初戦の東京都立大との一戦では、逆転勝ちで2回戦進出。埼玉医科大との試合では、中村織仁投手(川和出身)が151球の完投を見せるなど8回コールド勝ちをおさめた。東海大との3回戦は7回コールド負けに終わったものの、これからが非常に楽しみな戦いぶりだった。
その他、横浜国立大、高崎経済大、そしてシード校・高崎健康福祉大の戦いぶりも話題となった。
続いてトーナメント左下。ここは亜細亜大の躍進が光る。青山学院大との東都2部リーグ同士の一戦では、3対0の接戦で勝利。続く2回戦・埼玉大との試合も4対1で勝利して勢いに乗ると、3回戦でシード校・日本大学三崎町には10回タイブレークの末に、2対1のサヨナラ勝ちを飾った。
4回戦では駒沢大との対戦が控える。再びシード校と対戦することになるが、この勢いはどこまで続くのか。
その駒沢大に3回戦で敗れたものの、茨城大・帝京大学宇都宮・横浜薬科大の合同チームの戦いぶりも話題となった。
共栄大との1回戦では、帝京大学宇都宮・高久大樹投手(栃木翔南出身)が好投を見せるなど8対0で勝利。2回戦も千葉大に5対3で勝利すると、駒沢大との3回戦では、9回終わって11対11で決着つかず。タイブレークに入ったところでサヨナラ負けとなったが、強烈なインパクトを残した。
またノーシードながら4回戦まで勝ち上がった早稲田大も、ここまで大会を盛り上げている。特に3回戦で対戦したシード校・関東学院大との一戦では、宮本陸投手(早稲田実出身)が8回途中まで無失点の好投をみせて、話題となった。
一方で敗れた関東学院大は全国大会にも出場する強豪校だっただけに、 早すぎる敗戦となった。