「横浜一強時代へ」
チームのベンチ内に置かれているホワイトボードにはある文字が記されている。「横浜一強時代へ」。赤いペンに波線で強調されたこの言葉からは、相当な決意を感じさせる。
2年時夏から主将として牽引し、今秋も先頭に立ってまとめ役を担った。新チーム結成から秋を越え、チームの成長を実感しているという。
「チームとして秋の大会はまとまりがあり、ほかの2年生中心に出来た証でもあるので、自分も感謝しています。お互い色々な目線で見合って、チームというのは出来上がると思う。2年生中心に作っていくチームなので、本当に周りには感謝しています」
仲間の支えもありながら悲願のセンバツ制覇へ。阿部はいう。
「神宮大会が終わった後、最初のミーティングで『チームがレベルアップするには、個人のレベルアップが必要』と話をされました。春に勝つには秋以上の物をつけないといけないと言われているので、レベルアップを目的に今は全員で練習しています」
6年ぶりの聖地で狙うはもちろん優勝だ。
「松坂さんの時のような活躍をもう一度成し遂げたいと、自分たちは思っています。甲子園に出ても2、3回戦で敗退してしまうことが続いていたので、チャンスをものにして、もう一度全国に横浜という名前をしっかり出し、横浜の野球を全国の皆様に見ていただきたいです」
「横浜一強時代」を迎えることが出来るのか。甲子園で躍動に注目だ。