第97回選抜高校野球大会は18日開幕し、1回戦3試合が行われ、二松学舎大付(東京)、花巻東(岩手)、健大高崎(群馬)が初戦を突破した。
第1試合は二松学舎大付が少ないチャンスをものにして、柳ケ浦(大分)に3対2で勝利。東京勢としては50年ぶりの開幕戦勝利を手にした。1対1で迎えた6回に、1番の入山 唯斗内野手(3年)が勝ち越し打。5回の守備で自らの悪送球で同点に追いつかれていた「汚名返上」の一打だった。現監督の市原投手を擁して準優勝した1982年以来、43年ぶりとなった白星は、この日ナイターで開幕を迎えるメジャー・カブスで活躍するOBの鈴木 誠也外野手へのエールにもなった。
第2試合では、花巻東が、14安打10得点の猛攻を見せ、10対2で米子松蔭(鳥取)に快勝して、2018年以来、7年ぶりにセンバツ初戦突破を果たした。この日のナイターで開幕戦に臨む、OBのドジャース大谷 翔平投手への勝利にもなった。巨人古城茂幸内野守備走塁コーチの長男、古城 大翔内野手(2年)が肉離れによる負傷の代役として4番に起用された赤間 史弥外野手(2年)が、3打数2安打2打点の大活躍。木製バットで甲子園初打席初安打初打点となる中越えの適時二塁打を放って先制点を挙げ、チームの打線爆発を導いた。
第3試合では、センバツ連覇を目指す健大高崎が、息詰まる接戦を制して、延長10回タイブレークの末に3対1で明徳義塾(高知)を倒して、初戦突破を果たした。1対1で延長10回に突入。1死二、三塁から栗原 朋希外野手(3年)の適時打と暴投で2点を勝ち越すと、その裏の攻撃を無失点に抑えた。先発の左腕・下重 賢慎投手(3年)が136球、10回3安打1失点の好投を見せた。
第2日の19日も1回戦3試合が予定されている。
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