18日、第97回選抜高等学校野球大会が開幕。好投手の1つの証ともいえる「140キロ」を超える投手は初日は6人現れた。
開幕戦では二松学舎大付の先発・河内 紬投手(3年)が最速143キロの速球を投げ込み、8回途中まで1失点の好投。また、2番手・及川 翔伍投手(3年)は威力のある最速141キロ速球で柳ケ浦打線をしのいで、同校の43年ぶり勝利に導いた。
第2試合で登板した花巻東のエース・金野 快投手(3年)は、184センチ86キロとがっしりした体型から最速140キロの威力ある直球を投げ込んだ。この3月でマスターした120キロ後半のカットボールとのコンビネーションで、7回1失点の好投を見せ、初戦突破に貢献した。
敗れた米子松蔭は3番手の167センチ右腕・井田 創太投手(2年)が8回裏に登板し、自己最速139キロを3キロ更新する142キロを甲子園球場で計測した。入学当時は132キロ程度だったが、体作りの成果もあり、冬場に13キロも体重を増やし、大台突破となった。試合後、井田は「夏までに145キロ。鳥取、そして中国地区を代表する投手になりたいです」と意気込んでいた。
注目の第3試合では明徳義塾の技巧派左腕・池﨑 安侍朗投手(3年)が最速140キロをマークし、大会屈指の強力打線を誇る健大高崎相手に9回まで1失点。延長10回のタイブレークでは2点を失ったが、最後まで苦しめた。
健大高崎は154キロ右腕・石垣 元気投手(3年)と2枚看板を組む下重 賢慎投手(3年)が立ち上がりから最速141キロを計測。最初はボール先行で、いきなり2四球を出す立ち上がりだったが、徐々に落ち着きを取り戻し、4回裏には最速143キロをマークした。5回裏に同点となる適時三塁打を打たれたが、その後は明徳義塾打線を1失点に抑え、完投勝利を挙げた。石垣の登板は2回戦以降になりそうだ。
大会2日目は優勝候補・横浜が登場。151キロ右腕・織田 翔希投手(2年)の球速に注目が集まる。
<球速一覧>
一部の投手は平均球速も記載
【143キロ】
【142キロ】
【141キロ】
【140キロ】