愛知県では3月20日から各地区予選が始まり、センバツ出場の至学館以外の学校が出場する。今年の愛知はドラフト候補が多く、NPB球団のスカウトから大きく注目が集まっている。そんな逸材たちを紹介していきたい。
プロスカウト絶賛の147キロ左腕、プロ志望の豊川の146キロ右腕など投手は人材豊富
投手では、進学校に現れた147キロ左腕・芹澤 大地(3年=高蔵寺)が筆頭になるだろう。昨夏140キロ中盤の速球を投げ込み、にわかに注目を集めた芹澤は、秋の県大会の強豪・春日丘戦で6回10奪三振、無失点の快投を見せた。芹澤が降板した直後に春日丘打線が後続の投手を攻略され、2対8で逆転負けしているように、県内の強豪相手では打ち崩せないレベルにきている。今年は徹底マークの中で結果を残せる精神力の強さが問われる。
高卒プロ志望を掲げている中西 浩平投手(3年=豊川)は最速146キロの速球、120キロ後半のフォーク、スライダーで勝負する大型右腕。今年の愛知県の投手では一番バランスがよく、メンタルの強さも評価されている。
宮内 渉吾投手(3年=中京大中京)は193センチの長身から140キロ後半、130キロ中盤のフォークを投げ込み、潜在能力は全国トップクラス。だが、リリーフでの登板が多い。先発としても実績を重ねられるようになると、評価はうなぎ登りとなりそうだ。
モレチ アレシャンドレ(3年=誉)は大型右腕。最速144キロほどで、11月の時点で常時130キロ後半まで計測するようになった。高卒プロを目指し、春には急成長した姿を見せたい。
享栄の大型左腕・小山 隼和投手(2年)は回転数2400〜2500ほどのストレートを投げ込む大型左腕だが、最速は140キロほどとなかなか球速アップができなかった。質の高いストレートに球速が伴えば、楽しみな投手だ。
礒田 桜士朗投手(3年=愛工大名電)は左腕から140キロ中盤の速球を投げ込み、野手としてもセンスが高く、外野守備もしっかりしている。球速が増せば楽しみな存在だ。
愛知県選抜に選ばれた豊橋中央の強肩捕手、名古屋たちばなの遊撃手が野手の中心
野手では、松井 蓮太朗捕手(3年=豊橋中央)のスケール溢れるプレーに注目だ。昨秋、愛知県選抜に選出され、三重県選抜との試合では弾道の高いフライを見せて、さらに二塁送球でも強い送球を見せた。次のステージでも長打を量産できる可能性を持った逸材で、高卒プロを狙えるパフォーマンスを見せることができるか。
淺井 太介内野手(3年=名古屋たちばな)も愛知県選抜に選出された堅守の遊撃手。軽快なフットワークから見せる守備は惚れ惚れするものがあり、ミート力も高く、スピード感溢れるプレースタイルは際立つものがある。
仲谷 成真内野手(3年=享栄)は二塁、遊撃で華麗な守備を見せる守備職人。名将・大藤敏行監督も太鼓判を押す逸材だ。
鈴木 拓見外野手(3年=名城大付)はプロのスカウトも注目する強打の外野手。愛知県選抜に選出され、11月の三重県選抜との試合では目立った当たりはなかったが、春先からアピールできるか注目が集まる。
毎年、東海地区のスカウトから注目を集める愛知県。この春の県大会で評価を高める選手はどの選手になるのか。