昨年は球団ワーストとなる91敗を喫した西武では正二塁手の外崎 修汰(弘前実‐富士大)が今年から三塁にコンバート。“とのげん”と呼ばれた鉄壁の二遊間コンビが解体となった。さらに開幕まで2週間を切る中、正遊撃手の源田 壮亮(大分商‐愛知学院大‐トヨタ自動車)の左脚の肉離れが発覚。開幕スタメンが不透明となり、二遊間のレギュラーが不在の状況で開幕を迎える可能性がある。
ここまでのオープン戦にて源田以外で二塁、遊撃のスタメン起用があるのは、児玉 亮涼(文徳‐九州産業大‐大阪ガス)、滝澤 夏央(関根学園)、平沢 大河(仙台育英)、仲田 慶介(福岡大大濠‐福岡大)、育成2位ルーキーの佐藤 太陽(浜松商‐神奈川大)の5人。
児玉や平沢が打率1割台と苦しむ中、最も結果を残しているのが、ソフトバンクから戦力外通告を受け、育成契約で加入した仲田だ。3月8日のオープン戦では2安打を含む4出塁と存在感を示し、ここまで打率.267(15打数4安打)とまずまずの数字を残している。また、滝澤も9打席と少ない打席数だが、オープン戦で打率.333をマークしている。
このまま行けば、仲田、滝澤が二遊間の開幕スタメンとなるが、共にプロ入りは育成指名。仲田は現在育成契約で支配下登録を勝ち取る必要があるが、残る支配下枠は6人と余裕があり、支配下は間違いないと言っていいだろう。ソフトバンクから育成再契約を打診された中で新天地でのプレーを選択したが、早速チャンスを掴もうとしている。