<第97回選抜高校野球大会:敦賀気比15-0滋賀短大付>◇19日◇1回戦◇甲子園
2015年センバツの覇者で5年連続出場・敦賀気比(福井)が、貫禄の初戦突破を果たした。甲子園初陣に臨む滋賀短大付(滋賀)を相手に、序盤から試合を優位に進め、最後まで攻撃の手を緩めない15安打15得点で快勝。ここ4大会連続で初戦敗退を喫していた悪い流れを断ち切って、2016年以来、9年ぶりのセンバツ勝利をつかんだ。
初回の攻防が勝敗を分けた。1回表、滋賀短大付は2安打などで1死二、三塁と先制のチャンスをつかんだが、後続が2者連続三振に倒れて無得点に終わった。
一方、敦賀気比はその裏、先頭の主将・岡部 飛雄馬内野手(3年)が死球で出塁すると、すかさず二塁へ盗塁。俊足ぶりを見せつけ、その後の1死満塁のチャンスを演出すると、岩崎 莉久外野手(3年)が右前で先制の2点適時打を放った。明暗を分けた1回の攻撃が、そのまま勝敗へ直結した。
勢いに乗った敦賀気比は、最後まで三者凡退に終わったイニングがなく、絶えず攻撃を続けて得点を重ねた。一方の滋賀短大付は、2回以降はわずか1安打に抑えられ、得点を挙げることができなかった。
昨秋の公式戦で11盗塁をマークした1番・岡部がこの日も3盗塁をマーク。選球眼と足でチームを勝利に導いたが「全国制覇した2015年のようなチームを目指している。打てるチームではあるが、まず守りから」と口元を引き締めた。
2回戦では、昨年の覇者・健大高崎(群馬)と対戦する。
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