<第97回選抜高校野球大会:横浜4-2市和歌山>◇19日◇1回戦◇甲子園
昨秋の明治神宮大会の覇者で、今大会優勝候補筆頭の横浜(神奈川)が、市和歌山(和歌山)の粘りを振り切って勝利。2012年以来、13年ぶりのセンバツ初戦突破を決めた。
先発の注目2年生右腕、織田 翔希投手(2年)が5回を5安打2失点(自責1)に抑えて試合を作った。自己最速を更新する152キロをマークし、甲子園の観客を沸かせた。それでも織田本人は「立ち上がりを意識していて3回までは良かったが、4回以降が駄目だった。課題、修正点は理解しているので、2回戦までに修正したい」と反省を忘れなかった。
2番手の左腕、背番号1の奥村 頼人投手(3年)は、6回からノーヒットピッチング。2点のリードを守り切って勝利に導いた。「織田がテンポの良い投球をしていた。リリーフの準備はできていて、走者を背負ってからの粘りは自信があった」と胸を張った。
打っては、1番主将、プロ注目の阿部 葉太外野手(3年)が快足を披露してチャンスを広げ、4番打者でもある奥村頼が3安打、3番の奥村 凌大内野手(3年)が3打点の活躍。投打ともに力を見せ、昨秋からの公式戦の連勝を16に伸ばした。それでも、阿部葉主将は「ノーヒットで先制できたのは良かった。勝てたのはよかったけど、まだ反省点は多いのでしっかりと修正して2回戦に臨みたいです」と気持ちを引き締めていた。
市和歌山は4大会連続の初戦突破はならなかった。先発の土井 源二郎投手(3年)が3回途中降板となったが、2番手の丹羽 涼介投手(2年)が1失点に抑えると、打線も織田から2点を奪うなど、夏への収穫を手にして甲子園を去った。
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