<第97回選抜高校野球大会:沖縄尚学6-3青森山田>◇19日◇1回戦◇甲子園
過去2回のセンバツ優勝実績のある沖縄尚学(沖縄)が、投打に実力の高さを見せつけ、3大会連続の初戦突破を果たした。昨夏の甲子園で4強入りし、そのメンバーが多く残る青森山田(青森)に力を出させない試合運びだった。
今大会注目の150キロ左腕、先発の末吉 良丞投手(2年)が、157球を投げ、青森山田打線を5安打3失点に抑えて完投勝利。7回こそ四球などで走者をため、3点を奪われたが、6回まではわずか1安打ピッチングを演じた。この日の最速145キロを8回にマークし、球質が重い直球と、キレのあるスライダー、チェンジアップなどで強力打線を抑えきった。
末吉は「調子が良くない中でも、強力打線を誇る青森山田打線を抑えることができた」と声を弾ませた。「寒さ対策ができず、自分の投球ができなかった。アップではしっかりと走り込んで、体を温めた状態でマウンドに登ることができた」と昨年の明治神宮大会での反省を生かした結果だった。
2回戦では横浜(神奈川)と対戦することになり「同級生の織田はエグいと思わせるほどの投手だが、負けない投球をしていきたい」と気合を入れ直していた。
打線は3回に1点を先制すると、5回には4安打と2四球をからめて一気に5点を追加して勝負を決めた。
青森山田は自慢の投手陣が打ち込まれて、2年連続の初戦突破はならなかった。
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