2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)第4日は21日、1回戦3試合が予定されている。
昨秋の明治神宮大会で準優勝した広島商の初戦。春1回、夏6回の優勝を誇る伝統校に対して、21世紀枠で初出場の横浜清陵が挑む形となる。ずば抜けたタレント中心ではなく、全員野球が身上の両チーム。広島商の伝統の力か、昨秋、毎試合打順が変わった横浜清陵の変幻自在な攻撃が上回るか。広島商は7大会連続の初戦突破をかける。
エナジックスポーツは2022年創部から3年で甲子園初陣に挑む。ノーサイン野球をかかげ昨秋九州大会で準優勝した。浦添商を率いて夏甲子園4強の実績がある神谷監督が育てたナインの活躍が期待される。至学館は昨秋ベンチ入りメンバーの半数以上が2年生。バッテリーを中心に推進力となった「若い力」が、センバツでも花開くか。両チームともに、春夏通じて甲子園初勝利を目指す。
優勝候補にも名前が挙がる智弁和歌山が、初出場の千葉黎明の「挑戦」を受ける。昨夏甲子園を経験した渡辺 颯人投手(3年)に、宮口 龍斗投手(3年)など速球派投手陣と、2年生中心の強力打線は今年も健在。対する千葉黎明は、190センチの長身左腕・飯高 聖也投手(2年)など、継投で勝ち上がってきた投手陣が、どこまで智弁和歌山打線を封じることができるか。俊足が武器の選手も多く、足を使った攻撃で、かき回したい。智弁和歌山は21年夏優勝以降、春1度、夏2度甲子園に出場するも、いずれも初戦敗退している悪い流れを断ちきりたいところだ。