第97回選抜高校野球大会は19日、第2日の1回戦3試合が行われ、敦賀気比(福井)、横浜(神奈川)、沖縄尚学(沖縄)が初戦を突破した。

 第1試合は、15年センバツの覇者で5年連続出場・敦賀気比(福井)が、15対0の圧勝で貫禄の初戦突破を果たした。甲子園初陣に臨む滋賀短大付(滋賀)を相手に、序盤から試合を優位に進め、15安打15得点で快勝。ここ4大会連続で初戦敗退を喫していた悪い流れを断ち切って、2016年以来、9年ぶりのセンバツ勝利をつかんだ。

 第2試合では、昨秋の明治神宮大会の覇者で、今大会優勝候補筆頭の横浜が、市和歌山(和歌山)の粘りを振り切って4対2で勝利。2012年以来のセンバツ初戦突破を決めた。先発の注目2年生右腕、織田 翔希投手(2年)が5回を5安打2失点(自責1)に抑え、自己最速を更新する152キロをマーク。2番手の左腕・奥村 頼人投手(3年)は、6回からノーヒットピッチングで勝利を導いた。

 第3試合では、過去2回のセンバツ優勝実績のある沖縄尚学が、青森山田(青森)に対して投打に実力の高さを見せつけ、6対3で勝利し、3大会連続の初戦突破を果たした。今大会注目の150キロ左腕、先発の末吉 良丞投手(2年)が、157球を投げ、5安打3失点に抑えて完投勝利。この日の最速145キロを8回にマークし、球質が重い直球と、キレのあるスライダー、チェンジアップなどで強力打線を抑えきった。

 第3日の20日も1回戦3試合が予定されている。

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