19日、第97回選抜高等学校野球大会2日目は来年のドラフト候補に挙がる新2年生の好投手たちの快投が目立つ1日となった。
大きなインパクトを見せたのが横浜・織田 翔希投手(2年)。1回裏にいきなり152キロをマークし、センバツに出場した高校2年生投手では歴代最速タイ記録となった。昨秋の関東大会決勝では141.16キロだった平均球速は、144.12キロと3キロスピードアップに成功した。4回以降に崩れて、5回2失点でマウンドを降りたが、大きなインパクトを与えた。織田に負けじと快投を見せたのが、市和歌山の丹羽 涼介投手(2年)。3回途中から登板し、最速147キロを度々計測し、平均球速は140.79キロと高校2年生右腕ではかなり優秀なスピードだ。
さらに130キロを超えるカットボール、フォークも光り、優勝候補の横浜相手に6.2回を投げ、8奪三振、1失点の好投だった。マックスのスピードでは織田が上回るが、丹羽は最後まで投球のクオリティが落ちなかった。織田とともに来年のドラフト上位候補として注目を浴びそうだ。
そして沖縄尚学の最速150キロ左腕・末吉 良丞投手(2年)は最速145キロの速球、130キロ近いスライダー、スプリットのコンビネーションで強力打線・青森山田相手に3失点完投勝利。昨秋よりも実戦力が成長した姿を見せた。
この3人は来年の高校生右腕の中心的な存在として注目を浴びそうだ。
ほかでは第1試合で敦賀気比の3番手・山本 竜毅投手(3年)が145キロ、第2試合で横浜のエース左腕・奥村 頼人投手(3年)が143キロ、第3試合で青森山田の先発・虎谷 朔ノ助投手(3年)が141キロ、3番手・下山 大昂投手(3年)が144キロをマークした。
2日目までの140キロ超えは13名となった。
<球速一覧>
一部の投手は平均球速も記載
【152キロ】
平均球速144.12キロ
【147キロ】
平均球速140.79キロ
【145キロ】
平均球速139.52キロ
【144キロ】
【143キロ】
【142キロ】
【141キロ】
【140キロ】