<第97回選抜高校野球大会:西日本短大付6-0大垣日大>◇20日◇1回戦◇甲子園

 西日本短大付(福岡)が中盤以降に打撃が爆発し、大垣日大(岐阜)に快勝。中野 琉碧投手(3年)が完封一番乗りの快投もあり、38年ぶり2度目の出場で、センバツ初勝利を手にした。

 4回に、チーム初安打からチャンスをつかみ、3番・斉藤 大将外野手(3年)の中前打で先制すると、4番・佐藤 仁内野手(3年)の適時二塁打も飛び出すなど、この回3点を先制。5回にも2点を追加すると、7回には、斉藤が大会1号となるランニングホームランを放って試合を決めた。

 斉藤は「想像以上に打球が伸びた。外野手の動きが悪かったのと、(三塁)ランナーコーチャーが回していたので、本塁を狙った。甲子園は、なかなか立てない舞台なので、打てて嬉しい」と声を弾ませた。

 投げては先発の中野が、昨秋東海チャンピオンの大垣日大打線を9回無失点。8安打されながらも、制球力と変化球の緩急でピンチを切り抜け、114球で大会一番乗りの完封勝利を挙げた。昨年夏甲子園を経験した右腕が、春での成長を見せつけた。

 大垣日大はプロ注目の4番・西河 遥人捕手(3年)が無安打に抑えられるなど、チャンスをものにすることができず、2大会連続の初戦敗退となった。

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