第97回選抜高等学校野球大会、大会3日目の第3試合に登場した東洋大姫路は6対2で21世紀枠・壱岐を破り、初戦突破となった。優勝を狙う東洋大姫路にとってアクシデントがあった。絶対的なエース・阪下 漣投手(3年)が1回23球、2失点でまさかの1回降板。降板理由は肘の張りだった。

「昨日、投球練習をしている時に肘に強い張りが出てしまって、それでも治療しながら準備したのですが、1回でこのままでは駄目だと思い、降板しました」

 まさかのエースの降板だったが、3年生右腕・木下 鷹大投手が最速147キロの速球を武器に壱岐を8回無失点に抑えるロングリリーフを見せ、2回戦に進出した。試合後、神妙な表情を浮かべた阪下は「自分は肘をどう治すかを考えていきたい」と語った。

 世代屈指の右腕として評価される逸材の2回戦以降の登板は微妙な状況だ。脇腹を痛めた健大高崎・石垣元気投手に続き、超高校級右腕のアクシデントが続いている。