大会3日目まで終えた第97回選抜高等学校野球大会。今大会は横浜東洋大姫路健大高崎が3強として注目されていた。ただ、東洋大姫路健大高崎はキーマンにアクシデントが起こった。

 健大高崎は154キロ右腕・石垣 元気投手(3年)が大会前に左脇腹を痛め、1回戦の明徳義塾戦では登板回避した。この試合では投球練習をしていたが、立ち投げで投球練習をしていたが、まだ5割程度。痛めた時よりも回復しているというが、脇腹の怪我は投手にとってデリケート。慎重に調整を進めている。

 また東洋大姫路の超高校級右腕・阪下 漣投手(3年)も試合前日に肘に強い張りを訴えた。どうにか投げたが、壱岐戦では1回2失点、23球。阪下が「これ以上悪化しないよう」とストップをかけて降板した。

 両校が優勝候補として取り上げられていたのは、石垣、阪下が絶対的なエースとして活躍することを期待されていたからだろう。こうしたアクシデントがあってもしっかりと勝ち切る選手層の厚さはさすがのものはあるが、今後の戦いを考えると不安要素がある。

 それでも2人は将来がかかった逸材。無理せず、全快して投げられる日が訪れることを願っている。