<第97回選抜高校野球大会:東洋大姫路7-2壱岐>◇20日◇1回戦◇甲子園
東洋大姫路は、絶対的なエース・阪下 漣投手(3年)が右ひじの張りで1回で降板するアクシデント。そのピンチを救ったのが木下 鷹大投手(3年)だ。先制して、勢いに乗る壱岐打線に対して、常時140キロ中(最速147キロ)の速球で押して、打者を封じると、打線も爆発して、5回に逆転に成功。最後まで勢いは衰えることなく、8回無失点、9奪三振の快投でロングリリーフをこなした。2年春、夏はベンチに入っていたが、夏の大会途中に肘を痛め、昨秋はベンチ外。リハビリの間、選抜に復帰することを考えて練習に取り組んだ。
大会前の最速は143キロだったが、この試合は140キロ中盤・最速147キロをマークし、鮮烈な甲子園デビューとなった。
「阪下が不調で出番が早くあるといわれていたので、1回から作っていた。しっかりと投げることが出来た」と笑顔を見せた。直球のキレでは、阪下に負けないと胸を張る木下は阪下の昨秋以上のストレートを投げていた。岡田龍生監督は「怪我から取り組みがだいぶ変わった。トレーニングもそうですし、トレーナーともしっかりと話しをしていた」と取り組み面の進化に目を細めた。木下は二度と怪我しないよう、トレーナーと常にコミュニケーションを取りながら準備してきた。
今大会の好投で一気に評価を高めた木下。2回戦以降のキーマンとなりそうだ。
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