<第97回選抜高校野球大会:山梨学院5-1天理>◇20日◇1回戦◇甲子園
23年にセンバツ優勝を果たし、3年連続ベスト8以上を狙う山梨学院が天理との名門対決を制し、初戦突破となった。
どちらもちぐはぐな試合運び。山梨学院は投手陣が制球に苦しみ、合計10四球(四球7死球3)と、かなり苦しんだ。そんな中でも苦心のリードを見せていたのが横山 悠捕手(3年)。昨年のセンバツを経験し、攻守ともチームを牽引する。安定したスローイング、柔軟なキャッチングが光る。制球に苦しむ投手陣に対して、どうリードしたのか。
「四死球が多いことは周囲から見れば、良くないと思います。捕手の自分がネガディブに思ってしまうと、冷静さを失って、試合はもっと崩れます。だから自分は投手の良いところを引き出し、気持ちよく投げさせることに専念し、相手打者の弱点を徹底的に突くリードを心がけました」
天理の注目打者・赤埴 幸輝内野手(3年)は無理に勝負はせず、際どいボールを打たせて、3打数0安打に抑えた。投手陣は横山に全幅の信頼を置いている。先発の津島 悠翔投手(3年)は「いつも打たれたり、四球を出したりすると、マウンドに駆け寄ってくれて励みになるアドバイスをもらえますし、とにかくキャッチングも良くて、投げやすいですね」とコメントし、2番手で力投を見せた藤田 蒼海投手(2年)は「いつも横山さんには、的確なアドバイスをもらっています」と感謝した。
藤田の内容について横山は「立ち上がりは良くないですが、尻上がりにボールが良くなっていました。2回戦までに課題である立ち上がりを直してもらえば、もっと良くなると思います」とリクエストした。
複数投手陣でつなぐ山梨学院にとって経験豊富な横山はベスト8以上を狙うキーマンになるだろう。
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