智弁和歌山千葉黎明に6対0で完封勝利を挙げた。同校を率いる中谷仁監督は甲子園通算10勝となった。18年夏の甲子園終了後から監督に就任した中谷監督は19年選抜が甲子園初采配となり、いきなりベスト8に導き、21年夏には甲子園優勝に導いた。

 22年夏から3度の甲子園に出場していたが、いずれも初戦敗退に終わり、苦しい時期を送っていた。

 元プロ監督の甲子園通算10勝到達は池田(徳島)で夏春連覇に導いた蔦文也監督以来の快挙。蔦監督は甲子園通算37勝を挙げている。

 中谷監督は現役時代、97年夏、智弁和歌山の正捕手として夏の甲子園優勝を経験。その後、阪神、楽天、巨人の3球団でプレーし、通算111試合、4本塁打を記録した。12年に現役引退後、14年に学生野球の資格回復を取得した。

 学生野球の資格回復を取得した元プロ野球選手の甲子園通算10勝は中谷監督が最速到達となる。