千葉ロッテの8年目右腕・種市 篤暉投手(八戸工大一出身)が20日のオイシックス戦で1日以来の実戦復帰した。

 ロッテ浦和球場では、種市の名前がコールされると、三塁側のロッテファンから驚きの声があった。種市は初回に、先頭打者を空振り三振を奪ったが、2番知念 大成(沖縄尚学出身)から152キロのストレートをレフトへ弾き返され、そこから計4連打を浴びて、2点を失う苦しい立ち上がりだったが、2回表には150キロを超える速球、130キロ台後半のフォークが冴え渡り、2回2失点、3奪三振と内容は悪くなかった。

 そんな種市は初の規定投球回まであと0.2回に迫った。2019年に8勝(2敗)、2023年には10勝(7敗)を挙げたものの、いずれも規定投球回には未到達。高卒8年目の今年ようやく達成することになりそうだ。

 1年間にわたって先発ローテーションを守ったことの証でもある規定投球回到達はロッテにとっても大きいだろう。直近のロッテの高卒投手で規定投球回に達したのは2017年の二木 康太投手(鹿児島情報出身)が最後で、7年ぶりの快挙となる。

 種市はほとんどの投手成績がリーグ上位となっている。まず142奪三振はリーグ5位。終盤で一軍復帰すれば、150奪三振も狙える。防御率3.14、QS16は5位の成績だ。

 三振が奪える先発型投手として、確固たる地位を確立した種市。ロッテの残り試合は10試合で、順延などがなければ、シーズン最終試合は10月4日のソフトバンク戦が最終戦となる。CSを狙うには負けられない試合が続くが、ストレートの出力は素晴らしく、感覚を掴んでいければ、復帰は十分にありそうだ。

 果たして、自身初の規定投球回到達はなるのか。